紅葉を見に出掛けよう!おすすめの紅葉の楽しみ方

いよいよ紅葉のシーズンを迎えて、家族で旅行を考えている方も多いでしょう。
アウトドアの空気をいっぱい吸って、紅葉の美しさを堪能できれば、旅の目的は達せられるのですが、そこで少し、お父さん、お母さんの株を上げてみませんか。
紅葉の楽しみ方をご紹介します。
紅葉に変わるしくみ
紅葉は、なぜ紅や黄色に色づくかって考えたことはありませんか。
紅葉のメカニズムとでも言いましょうか、これを理解していると、親子で会話しても、へーお父さんすごいとか、お母さん物知りとか、お子さんから感嘆の声があがって、きっと鼻が高くなります。紅葉を家族で楽しむのなら、少し勉強してから行くと良いかもしれませんね。
落葉と言うのは、冬の寒さや乾燥から木が身を守るために、葉を落として休眠することで、紅葉や黄葉と深い関係があります。葉が緑色なのは、クロロフィルの色で、寿命がくると分解され、カロチノイドの黄色が浮き出てきて、黄葉します。クロロフィルの分解終了後、枝と葉の間には離層ができ、栄養分が行かなくなり、葉に残った糖分から赤い色素のアントシアンができ、紅葉となります。
紅葉も黄葉も落葉も、非常に合理的な木々の営みであり、このようなメカニズムを知っていると、紅葉も楽しくなります。葉の化学変化を頭の隅において、アウトドアな紅葉シーズンを楽しんでみてはいかがでしょうか。
紅葉ドライブ
紅葉を見に行く時に、車を利用するのは、現代ではあたりまえのことですが、その際、山岳道路などをコースに組み込んでみると、日常では見られない景色に出会えて感動ものです。
日光や十和田湖、那須などの紅葉の名所では、有料・無料はありますが、山岳観光道路が整備されている所が多く、そこで見られる景色はまさに絶景です。
家でテレビを見ているのがお好きなインドア派の方も、車での移動ならアウトドア気分を味わえます。
山岳道路には、ポイントポイントに休憩所やレストハウスが設けてあり、その周辺に遊歩道が作られている所もあり、散策コースを利用すれば、紅葉を見ながら、アウトドア体験できます。
小さなお子さんがいるご家族でも、車でのドライブなら、それほど苦にはならないでしょうし、アウトドアをドライブのついでに体験できて、お子さんも退屈しないのではないでしょうか。
親子で、木の名前や草花の名前を考えながら、ドライブしたり、歩いたりすれば、紅葉も楽しめる上、アウトドアの楽しみも体験でき、親子だけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんも一緒に、三世代で楽しむこともできます。
ただ観光道路は、紅葉の時期には渋滞する所もあるので、計画は入念にたてて、渋滞にどっぷりはまって、疲れに行ったようなもの、と言うことにはならないように、注意しなくてはなりません。
紅葉トレッキング
紅葉を見ながらのトレッキングは、アウトドア体験としては、秋の定番です。
紅葉の名所や、トレッキングの盛んな所では、いくつもモデルコースが設けられているので、家族連れ、夫婦、カップル、グループなど、それぞれの体力や条件に合わせて、アウトドアプランを立てるのに便利です。
トレッキングコースの中には、簡単なハイキングコースから、ちょっとした登山のようなコースもあるので、インターネットやガイドブック、あるいは目的地の観光協会などに問い合わせてから、アウトドアプランを立てるようにしましょう。
紅葉の季節は、日中晴れると汗ばむほど気温が上がることもありますが、日が傾くと同時に、一気に気温が下がるので、特に家族で小さなお子さんがいる場合は、服装には十分注意する必要があります。
親子で紅葉を楽しむ場合、大人は美しい色づきを見ているだけで、楽しめるのですが小さなお子さんは退屈しがちですので、草や木の名前やちょっとした豆知識を教えてあげたりして、飽きないように配慮してあげましょう。
高原や湖沼地まで出かけて行って、アウトドア体験しながら、紅葉を楽しむのも良いでしょうし比較的都市部に近い所でも、自然公園などで手軽に楽しむこともできるので、それぞれの都合に合わせてプランニングしてみると良いでしょう。
紅葉と温泉
紅葉を楽しみたいと思った時に、温泉をポイントに目的地を選択するのも、趣があって良いものです。紅葉を眺めながら、開放感あふれる露天風呂につかれば、アウトドア感も満喫できて爽快です。
奥深い山奥の秘湯などは、林道や林の中を抜けて行く所があり、アウトドアトレッキングを実践しながらたどり着き、その達成感もあって、そこではいる温泉は格別のものがあります。たまたまその時にしか出会えない、紅葉のシーンに出くわすこともあり、自分だけの紅葉スポットを発見できるかもしれません。
箱根や日光あたりの温泉宿では自らの敷地の庭園が、紅葉のスポットになっている所もあり、手頃な散策路を設けていて、手軽に快適にアウトドアの風を感じることができます。宿によっては、客室に露天風呂がついている所があり、部屋にいながらにして、紅葉を楽しむことができます。庭園の貸切露天風呂などは、家族で利用できます。まさに、紅葉を間近に眺めながら、温泉で温まることができます。
紅葉の季節にちなんだ季節料理も、楽しみの一つで、家族で利用する場合には、宿選択のポイントになるかもしれません。山中には、宿泊しなくても立ち寄れる露天風呂や野天風呂などもあり、登山やトレッキングなど、アウトドアスポーツでかいた汗を流すには最適です。
紅葉を眺めながらの温泉は、アウトドアで疲れた体を癒してくれて、新しい活力を生み出してくれます。
紅葉と味覚狩り
紅葉の秋は、一方では味覚の秋、アウトドアの楽しみの一つとして、ブドウ、りんご、ナシ、栗などの、味覚狩りを体験してみてはいかがでしょうか。作物によって、若干時期は異なりますが、概ね、紅葉シーズンと同時期に楽しめるものが多く、家族で秋の日を過ごすのには、うってつけです。
食べ放題や、採った物はすべて買取など、施設によってシステムは異なるので確認してから訪れたほうが良いでしょう。料金は、だいたい大人で1000円くらいまでの所が多く、紅葉と一緒に楽しむのには手頃な金額です。アウトドアと言っても、特に危険なことに挑戦するわけではないので、親子で気軽に楽しむことができます。
ブドウやりんごなど、実際に木になっているところは、見たことがないことが多いので、アウトドア体験をして、勉強にもなって、その上、おいしい思いもできて、お子さんにはとても有意義です。
北海道や東北の味覚狩りができる果樹園の近くには、紅葉スポットも多くあるので、秋の旅行としては、家族で満足できるプランです。
果樹園によっては、ハイキング気分で果物狩りができる所もあり、アウトドア感いっぱいに楽しむことができます。
小さなお子さんがいる親子づれなどには、安心して楽しむことができて、紅葉美しい秋の日の楽しい思い出になるでしょう。
紅葉とバードウォッチング
紅葉の季節には、普段あまり行かない山や高原を訪れる機会が増えます。そんな折、アウトドア感覚で、紅葉と一緒にバードウォッチングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
夏に葉っぱが茂った森や林は、紅葉の秋を迎え、落葉樹は葉を落とし始め、小鳥の姿を見つけやすくなってきます。バードウォッチングなら、家族で楽しむことができますし、親子で小さなお子様が一緒でも、アウトドアを退屈しないで楽しむことができます。
日本三大野鳥生息地と呼ばれる、富士山、軽井沢、裏磐梯は、野鳥の宝庫であると共に、紅葉の名所でもあり、アウトドアでバードウォッチングを楽しみながら、紅葉も堪能することができる場所です。野鳥の森などの散策コースがある所もあり、家族で気軽にハイキングしながら、バードウォッチングを楽しむことができます。
アウトドアと言っても、特別な服装や装備は必要なく、小さな双眼鏡やフィールドグラスなどがあれば十分です。親子で楽しむのなら、携帯しやすいサイズの野鳥の図鑑や、樹木や野草の図鑑があれば、小さなお子様も退屈しないで、興味を持ってくれるかもしれません。
葉っぱを拾ったり、木の実を拾ったり、野鳥の姿を見つけたり、鳴き声を耳にすると、散策路周辺にある自然に興味を持つようになり、アウトドアがいっそう楽しくなります。きっと、家族の楽しい紅葉の日の1ページになるでしょう。
まとめ
紅葉を楽しめるのは、ほんのわずかな期間だけです!
四季がある日本だからこそ、紅葉も存分に楽しみたいものですね。