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となりのトトロ都市伝説を再検証!トトロの原作は本当にあったのか?

となりのトトロは宮崎駿氏が製作したジブリを代表するアニメーション映画です。

ご存知の方も多いと思いますが、2006年くらいからインターネットの掲示板などで「作品の途中からメイの影が消えている」という噂話が広がり、「トトロは死神」「メイはすでに死んでいる」「トトロは狭山事件を題材にした作品」…などなど、たくさんの都市伝説が広がっていきました。

そのなかで、今でも物議を醸しているのが「トトロの原作」疑惑です。

トトロの原作の信ぴょう性について考えてみましょう。

となりのトトロ都市伝説

となりのトトロは、昭和30年代初めを舞台に、小学6年生のサツキと4歳のメイの姉妹が、お化けのトトロと出会って思いがけない冒険をする、子供とお化けのふれ合いを描いたアニメーション映画です。

1988年に劇場公開された「となりのトトロ」は、宮崎駿氏の代表作品となり、現在でもスタジオジブリの作品のテロップにはトトロがキャラクターとして使われていますね。

また、DVD化されていることや各イベント等での公開をはじめ、地上波でも毎年のように放映されてきたことなどから、日本では幅広い世代から支持されている大人気作品といえます。

ところが、2006年頃から「となりのトトロ」に関する多くの都市伝説がネットを中心に広がり、スタジオジブリの広報室にも、この都市伝説を聞いたファンの方達からも、たくさんの問い合わせがあったそうです。

その代表的な都市伝説を振り返ってみましょう。

まず「トトロは死神、冥界への使者であり、トトロに会った人は死が近い、 もしくは既に死んでいる」というもの。

その理由が、劇中でメイが行方不明になった後、池でサンダルが見つかる騒ぎがありますが、あの時、既にメイは池で水死しており、メイのサンダルを見たサツキが現実を認めたくない気持ちから「メイのじゃない…」とひきつった表情で嘘をついていた。

そして、メイの死を確信したサツキがトトロが住む森へ行き、「お願い・・・トトロに会わせて!!」「トトロ、メイが迷子になっちゃったの。 探したけど見つからないの。お願い、メイを探して!今頃きっとどこかで泣いてるわ。 どうしたらいいか分からないの!」というセリフ。

その後、猫バスに乗ってメイを探しているときに言った「みんなには見えないんだ…」というセリフから分かるように、サツキ自ら冥界への扉を開け、魂を運ぶ乗り物である猫バスに乗ってメイの元へ向かったというのです。

さらに、サツキとメイが母親の大好きなトウモロコシを病院に持っていくエンディングでは、母親が 「今、あの木のところで、サツキとメイが笑ったような気がした」と言います。

なぜ、母親にだけに二人の姿が見えた気がしたのでしょうか?また、サツキとメイは近くまできているのにも関わらず、実際には両親に会わずに メッセージ付きのトウモロコシを置いていったのでしょうか?

それは二人が既に死んでいるから…といわれているんです。

確かに母親の言ったセリフは腑に落ちませんし、子供が親に会わずにメッセージ付きのトウモロコシだけを置いてくというのも不思議といえば不思議です。

トトロの原作について

「となりのトトロ」には原作があるという都市伝説もあります。原作は「隣のトトロ」という題名で、残念ながら、現在では絶版になっていて入手は困難とのこと…。

原作では、トトロは死期の近い人間の前にのみ現われる化け物として登場しているそうです。その容姿に関する描写は次のような表現になっているそうです。

「まず感じたのは、胃がひっくり返りそうな程の濃密な獣臭だった。見上げると、そこに夜色の長い毛に全身を覆われた巨獣が居た」

「ずんぐりむっくりの毛むくじゃらで、大きな胴体に見合わず、針金を連想させる細長い手と足が十数本、ねじくれて出鱈目に生えていた」

「顔に当たる部分には目も鼻も耳も無く、顔の三分の一近くを占めるのではないだろうか、側頭部まで裂けた口から、血と腐りかけの魚のような生臭い臭いが漏れていた」

映画に登場するトトロとは全く違うイメージです。

そして、原作のサツキとメイは母親のわからない、いわゆる「認知されない子供」として生まれ、毎日にように村人から執拗なイジメにあっていたといいます。

サツキとメイは母親は死んでしまったという、お父さんの言葉を信じ、3人で暮らしています。お父さんは酒に溺れれサツキとメイに暴力をふるうこともあり、やがてメイは心の病にかかってしまいます。

そんな時、メイは死期の近い者の前にだけ見えるという、古い言い伝えの化け物「トトロ」と出会います。それからというものメイは死に魅入られて、死後の世界に思いを馳せるようになるのです。

お父さんも家に空けることが多くなり、お腹の空いたサツキとメイは近所の畑から、お母さんが大好きだったと聞かされていたトウモロコシを盗んでしまうのです。しかし、村人の通報により翌日には二人の犯行がばれてしまいます。

村人の報復を恐れたメイは逃げ出し、滝つぼに出てしまいます。そしてメイは「お母さんに会いに行こう」と笑いながらトウモロコシと一緒に身を投げてしまいます。

行方不明になったメイを探し回るサツキは、川辺に流れ着いたメイを見つけます。そして意識の戻らないメイと泣きじゃくるサツキの前にトトロが現れます。

トトロはメイが畑からトウモロコシを盗んだため、地獄へ送られていくことをサツキに伝えます。そこでサツキはトトロに頼んで、メイの魂を迎えに行く決心をするのです。

するとトトロの影から巨大なネコの化け物が現われ、そのままサツキを丸呑みすると、胃の中でサツキの肉体と魂を分離します。そして、そのままサツキを胃にいれて地獄へ向かうそうです。

原作の後半部分は、サツキとメイが現世へ戻るまでの、地獄巡りの冒険の旅になっているそうです。

やがてサツキとメイは地獄巡りから現世に戻ってきます。しかし、現世の人にはサツキとメイの姿が見えなくなっているのです。

トトロは、サツキとメイが川辺で手を繋いで倒れている姿を映し出します。そこには「おかしいな?」と見つめあいながら笑う二人の姿がありました。

原作のラストは「笑いながらそう言った二人の足元、泣き崩れる父の腕の中で二人の遺影は涙に濡れていた。」という一文で締めくくられているそうです。

トトロ原作の信ぴょう性

さて、トトロの都市伝説から原作についてまで振り返ってみましたが、改めて興味を持ったという人も少なくないのではないでしょうか?

結論からいいますと、トトロに原作があったという都市伝説は完全なネタのようです。となりのトトロは、あくまで宮崎駿氏のオリジナルの話のようです。

宮崎駿氏はトトロは森に暮らす「所沢のお化け」などと言っていますが、間違いなく裏のストーリーを設定をしています。それが作品全体から感じる不思議な雰囲気と違和感を生み出していると考えられます。

日本に伝わる多くの昔話にも、悲しい境遇を背負った主人公の話や、現代では考えられないような残酷な話もたくさん伝えられています。

一昔前の子供たちは、そうした昔話を聞きながら成長していったわけです。

今から30年近く前に公開された「となりのトトロ」という作品に、トトロの原作(とされる)にあるような裏ストーリーがあっても少しもおかしくないのかもしれませんね。

まとめ

現在、宮崎駿氏は引退宣言をひっくり返し、新たな長編アニメーション作品に取り組んでいるようです。

「となりのトトロ」という30年近く経った今でも多くの人に愛される作品を、もう一度作ってほしいと心から願っています。

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