坂本龍馬暗殺の真実!?新たな幕末維新史が歴史を大きく覆す!

幕末維新史には謎が多く、教科書に載っている出来事は改変されたり捏造されたりしているものもある、と主張する研究家も少なくありません。
「禁断の幕末維新史」の著者である加地将一氏もそのひとりです。これまでに「龍馬の黒幕」「幕末維新の暗号」「西郷の貌」「幕末、戦慄の絆」「舞い降りた天皇」「失われたミカドの秘紋」などの著作を世に出してきました。
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ご紹介する「禁断の幕末維新史」も、これまでの流れに沿ったもので、幕末維新史の有名な謎に迫っているのです。
取り上げられているのは、
- 坂本龍馬暗殺の真犯人
- 明治天皇すり替え説
- 西郷隆盛の肖像画の真偽
- 皇女・和宮にまつわる怪事件と謎
- 出口王仁三郎=有栖川宮ご落胤説
の5項目です。
それぞれの謎について、まず定説、いわゆる教科書史観を紹介し、次に著者独自の「加治史観」を展開するという構成です。
例えば、坂本龍馬暗殺の真犯人に関して簡単に紹介すると、、、
定説は「大政奉還を成し遂げた坂本龍馬は、倒幕運動の中心人物と目されたゆえに、新選組や京都見廻り組などの幕府勢力に暗殺された」としていますが、「加治史観」では「事件現場に駆けつけた面々の偏った証言、奇怪な行動、不自然な沈黙。そこには不都合な真実を隠そうとする、ある思惑と強力な力が動いている」としています。
そして一般的な犯行状況に加え、もうひとつの定説になっている「龍馬暗殺は見廻り組の佐々木只三郎とその部下が決行した」という今井信郎の証言をもとにした犯行状況も再現し、検証して、これを完全否定しているのです。龍馬暗殺の真相は、土佐藩の内ゲバだったのではないか、と結論づけているのです。
最新の視点を持って最新の事実を吟味して展開される説には矛盾はなく、第一級の推理小説を読んでいるかのような知的興奮を味わえる内容です。
幕末維新史に興味のある方に、オススメの一冊です。