被害件数1万4151件!いまだに減らない最新の振り込め詐欺(オレオレ詐欺)の手口とは?

2016年の振り込め詐欺(オレオレ詐欺)を含む特殊詐欺による被害件数は全国で1万4151件。6年連続で増えているそうです。被害総額がおよそ406億3千万円にもなります。
いまだに減らない最新オレオレ詐欺の手口とはどんなケースなのでしょうか?
振り込め詐欺(オレオレ詐欺)の手口とは?
まず、振り込め詐欺(オレオレ詐欺)は特殊詐欺とも呼ばれており、被害者に直接会わずにお金をだまし取る手口のことを言います。一般的には対面で行われるのが詐欺ですが、顔を見ないことから「特殊」と呼ばれるています。
その特殊詐欺のなかで一番被害が多いのが、いわゆる振り込め詐欺(オレオレ詐欺)で、東京・埼玉・千葉・神奈川など首都圏に集中しているのも特徴です。
最新オレオレ詐欺の手口というのが、子供や孫を装ったもので、小切手やキャシュカードの入ったカバンを電車の中などで無くしてしまった、というものが多いのだそうです。
それが以下のような手口になります。
- カバンを無くしたので今まったくお金が無い!だから一時的にお金を貸してほしい。カバンが戻ってきたら、すぐに返すから。あるいはキャシュカードが再発行できたらすぐに返すから。
↓ - そして「大切なお金だからオレが取りにいくから」
↓ - いざ取りに行く直前になって「ごめん、大事な会議が入っちゃったので、オレの代わりに○○という会社の同僚を取りにいかせるから」と連絡が入る。
↓ - そして、その同僚にお金を渡す。…ところが詐欺だった!というのが手口なのです。
一時期は振り込め詐欺は流行りましたが、最新のオレオレ詐欺の手口は、現金を直接やり取りする、あるいは宅配便で送らせるというパターンが多いのだそうです。
“そんな簡単に騙されやしない”と思っている人も多いと思います。
しかし、警察を装った犯人が「息子さんのカバンが見つかりました。」と連絡してきたり、会社の上司を装った犯人が「お金を一時的に貸して頂けると聞いて本当にありがとうございます」というような感謝の連絡がきたりと、本当に手口が巧妙になってきているのです。
犯人は徹底的にシナリオを考えていて、複数のチームで騙してきます。犯人のなかには筋書きを描くシナリオライターもいるそうです。また、ターゲットの身辺を調べて、狙い撃ちで電話をかけてくる犯人もいるそうです。
振り込め詐欺(オレオレ詐欺)からの自己防衛は?
そんなオレオレ詐欺からの自分の身を守るには、知らない電話番号には出ないことが一番の対策です。
警視庁では東京都と連携して自動通話録音機の無料貸し出しもしています。電話が掛かってくると「この電話は特殊詐欺防止のため自動的に録音されます」というメッセージが流れてやり取りが録音される電話です。
心配な方は問い合わせてみるのもよいかと思います。
また、不穏な電話があったら周りの人に相談することも大切です。冷静になって決して一人で抱え込まないことです。すぐに110番に電話をするのも良いと思います。
そして、どうしてもお金を渡すなら必ず息子(あるいは孫)本人の顔を見て渡すことです。犯人は詐欺のプロ集団です。本当に注意が必要です。
まとめ
ターゲットになるのは、やはり高齢者です。
両親と離れて暮らしているという方は、月に1回でもいいので、電話をして様子を確認することも予防策のひとつになるでしょう。
振り込め詐欺(オレオレ詐欺)を減らすには、家族の協力が必要不可欠です。