禁煙失敗は意志の弱さではない!禁煙を成功させる方法

タバコを吸っている人の70%は禁煙をしたいと思っているにもかかわらず、出来ないと悩んでいるのです。
何度も禁煙にチャレンジしても、1年以内にまた吸ってしまったという人は50%~70%と多く、失敗に終わっている人がいます。
タバコを吸わない人から見れば、身体に悪いのも理解し、本当はタバコを止めたいのに何故禁煙が出来ないのだろうかと不思議に思うでしょう。
今度こそ禁煙を成功させたいとう人は、ぜひ参考にして下さい。
Contents
禁煙にチャレンジする
禁煙は強い意志が必要だと言われていますが、成功した人はいろいろな工夫をしてタバコを止めています。いつも吸っているタバコではなく、ニコチンの少ないあまり好きではない銘柄に変えたり、食事は禁煙のお店をわざと選んで入るなどを行っている人も居ます。
家族や友人に禁煙を宣言し、吸えない状況を作ると言うことも効果的になっています。一緒に禁煙をはじめる友人や同僚がいれば、成功率も高くなりますが、どちらかが挫折してしまうと、自分ももう止めようという感じで吸ってしまう場合もあるので注意しましょう。
まずは身の回りの灰皿やライターを処分し、持ち歩かないという事が大切ですが、精神的に思い詰めないで、軽い気持ちでいることも大切です。
禁煙をはじめると身体や精神面にいろいろな症状が現れますが、一時的な事になり、ニコチンが身体から抜けて健康へ近づいていると考えてください。2週間も経てばそういった症状は気にならなくなり、食べ物や空気が美味しく感じるはずです。
タバコを吸っているときには分からなかった味覚や嗅覚が敏感になり、今まで感じなかった事も新鮮に思えます。禁煙はたしかに辛い事ですが、止めてからの長い生活を考えれば、健康にも経済的にも日常生活においても、止めることをお勧めします。
禁煙すると決めたら
禁煙を決意したけれど、自分一人では自信が無いという人は、禁煙外来を訪れてみてはいかがでしょうか。
長年タバコを吸い、ニコチン依存症となっている場合は、簡単に禁煙ができない状態になっています。禁煙外来はイライラなどの禁断症状やニコチン依存などの症状を、医師の診断や薬によって克服できるため、真剣に止めたいと願っている人にはお勧めです。
禁煙の専門である医師の指示の元行えば、自己流に比べ精神的にも肉体的にも楽に行えるはずです。禁煙外来に通うのは抵抗があると言う人は、自己流で行うのではなく、専門のマニュアルを参考にすることがお勧めです。無理のない禁煙の進め方や、禁断症状が出たときの対処法などが載っているため、大変参考になります。
一人で禁煙を行うのはちょっと寂しいという人は、近くの禁煙教室やインターネットのサイトを利用するのが良いでしょう。仲間がいれば禁煙への意欲がわき、途中で挫折するような事が少なくなります。インターネットの禁煙サイトでは、仲間と励まし合いながら行うことが出来るので、達成感をみんなと感じることが出来るでしょう。
禁煙は簡単に出来ない場合が多いので、医師の手助けや周りの人と協力しながら行うことが大切です。
禁煙を決意した理由
禁煙を決意する理由とは様々ありますが、健康を考えて止める決意をする人や、タバコ代がかかるなどの理由があげられます。
タバコは健康に害があると言うことは誰もが知っていることですが、長年喫煙をしている人は、分かっていてもなかなか禁煙に踏み切れない場合があります。健康診断の結果が悪い場合や、体調を崩してから禁煙を行う人も多くなっています。
最近はタバコを吸う場所も限られ、どこの飲食店や店舗も禁煙となっているような風潮から、肩身が狭くなり止める決意をする人もいるでしょう。これから先も外出先でタバコを吸う場所を探すのが大変という社会になっていくため、禁煙をする人は増えていくと思われます。
禁煙をする理由として、男女とも子供が生まれたからと言う人も多くいます。タバコの害は自分だけではなく、同じ部屋にいる子供にまで影響が及ぶため、子供が生まれたことを機会に、禁煙をするといった人がいます。
タバコの価格も上昇し、経済的な理由から本数を減らし、最終的には禁煙をすると言った人もいます。たしかにタバコの価格は時代と共に上昇し、1日に1箱吸う人にとってはとても痛い出費となるでしょう。
家族や友人にもタバコの副流煙による害が及ぶことが知られてきた現在、周りの意見も聞き、禁煙に取り組むと言った人も増えています。
禁煙を成功させる方法
禁煙を成功させるためには今までの習慣を見直し、タバコを吸っていた状況や何故止めたいかを確認する事が大切です。いきなり「今日から禁煙します」と行っても成功する確率は少なく、止める準備をある程度した方が良いのです。
何故喫煙を決意したかを明確にしておくことも大切になり、「健康のために」「子供が生まれるから」「医者に忠告を受けた」などの理由を書き出しておきましょう。何故禁煙にチャレンジしているのか分からなくなっては、がんばろうという気持ちもなくなってしまいます。
いつどんな時にタバコを吸っているかの確認も行い、禁煙した場合の対処法を考えることが大切です。
朝起きて1本、朝食後に1本、お昼に2本など1日の本数と流れを把握し、禁煙する為にはガムや飴をその時間に口にするなどの方法を取るように心がけます。イライラ感を抑えるためにタバコを吸っている人も多くいるので、仕事や勉強が忙しい時や、悩みを抱えているような時に、禁煙をはじめるのは避けた方が良いでしょう。
比較的時間の余裕があり、リラックスしているような状態で、禁煙をはじめた方が成功率は高くなっています。一気にタバコを止める自信が無い人は、本数を徐々に減らすという禁煙方でも構いませんので、無理なく行うようにしましょう。
禁煙後に起こる症状
禁煙を決意して最初に訪れる症状は、タバコが吸いたいという欲求になり、これで挫折してしまう人が多くいます。どんな時にタバコを吸っていたかを思い出し、喫煙の変わりになるような物や事柄を変わりに行うことが出来れば、禁煙に成功する確率は高くなります。
禁煙した事によってイライラ感や落ち着かない症状が出てきますが、これはストレスが原因となっているため、ストレス解消の方法を見つけることが大切です。
禁煙した途端に1つの事に集中出来ないという症状も現れますが、徐々に解消されますので、仕事や勉強も無理をしないようにしましょう。他には身体のだるさや眠気などの症状が禁煙によって現れますが、軽い運動を行い、睡眠を充分に取ることによって緩和されます。
逆にタバコを吸わないと眠れないという人も居ますが、カフェインの入った飲料を控え、就寝の前にゆっくりお風呂に浸かるなどの対処法を取るようにしましょう。咳や痰が出て心配になる人も居ますが、禁煙によって気道が回復している状態なので、何の心配もいりません。
禁煙をすることにより、頭痛や便秘など身体に変調をきたす人も居ますが、タバコを吸い続けるよりは健康に良いことは確実ですので、いろいろな対処法で乗り切るようにしていきましょう。
禁煙出来ないメカニズム
禁煙を行いたくても出来ない理由として、タバコに含まれるニコチンの依存症になっている可能性があります。ニコチンには頭をスッキリされる精神興奮作用と、気持ちを落ち着かせる精神沈静作用があると言われています。その為、タバコを吸うことによって精神的に落ち着き、満足感が得られるようになっている為、なかなか禁煙が出来ないのです。
禁煙が出来ないメカニズムは脳内にあり、脳内で分泌される神経伝達物質はとても大事な役割を持っています。タバコを吸うことで脳内物質のバランスが崩れ、落ち着き感や気持ちよさを感じてしまいます。これを繰り返すことによって、メカニズムが成立されてしまい、タバコを吸わないと落ち着き感や気持ちよさを得られなくなってしまうのです。
こうなってしまうと簡単に禁煙が出来なくなり、吸えない事によるイライラ感や気持ちの落ち込みによって、また喫煙してしまう人が多くいます。
タバコに限らず、アルコールや甘いものが止められないなど、脳内分泌が深く関係し、禁煙や禁酒の妨げになっています。
アルコールもタバコも最終的には身体を壊す事になり、良いことはありませんので、ストレスの根源を見つけて、禁煙を気長に行うことが大切です。
禁煙出来ない理由
禁煙に何度もチャレンジをして、がんばっては見たものの、結局挫折してしまうと言う人は多くいます。タバコを吸う人ならば、1度は禁煙を行った経験があるという人が多いと思いますが、上手くいかない場合が殆どのようです。
禁煙を決意しても、早い人は数時間後にはタバコに火を付けていたという事が多いように、止めるということは非常に大変な事なのです。禁煙が出来ない理由として、ニコチン依存症があげられ、身体的依存と心理的依存の2つを克服する必要があります。
ニコチン依存症は、ただ喫煙が出来ないという事で片付けられなくなり、病気として扱われているのです。ニコチン依存症は麻薬や大麻と同じような薬物依存症と考えられていて、ニコチンが減ると苦痛を感じたり、不安やだるさ、震えなどの症状が出てしまいます。
禁煙が上手く行かない理由として、禁断症状を解消するために、またタバコを吸ってしまうと言うことが考えられます。辛い症状を我慢してまで禁煙をする必要があるのかと思い、タバコを吸い続けることによって、ニコチン依存症は益々重くなっていくのです。
ニコチン依存症の人が禁煙するのは非常に大変な事ですが、日常にストレスを溜めず、タバコを吸わなくてもリラックス出来る環境を作ることが大切になっています。
禁煙中のイライラ感を解消する
禁煙を開始して3日目が一番辛いと言われていますが、逆にそこを乗り越えれば成功が見えてきます。禁煙のイライラ感やいろいろな症状は1~2週間で消えるので、リラックス方を見つけ出し、乗り切るようにがんばりましょう。
禁煙の一番の敵であるイライラ感を抑える方法として、深く腹式呼吸を行いリラックスさせるという事も効果的です。水分を取るという事も効果的になっていますが、アルコールやコーヒーなどの刺激的な飲み物より、水やお茶といった物の方がお勧めです。
タバコを吸いたいという衝動に駆られたら、まずはガムや飴などを口に入れるようにしましょう。禁煙中はこういったお菓子を用意し、気分を落ち着かせると言うことがとても大切になってきます。数多くのガムや飴を食べるため、なるべく糖分の少ない物を選んだ方が良いでしょう。
食後に一服という感じでタバコを吸っている人は多く、禁煙してからも吸いたくなる瞬間だと思います。食後に吸いたくなる衝動を抑える対策として、歯磨きを行うことが効果的です。
禁煙している時は体操や散歩などの軽い運動を行うことも効果的になっていて、気分転換にもなりお勧めできます。禁煙中は好きな音楽やリラックス出来る体勢、アロマオイルなどでイライラ感を解消し、睡眠につくことが大切になっています。
禁煙が成功したら自分にご褒美を
禁煙をすると言うことは喫煙者にとってはとても大変な事になり、成功しない人も数多くいます。それほど大変な禁煙ですので、成功したら自分に対してご褒美を考えるというのも成功へのコツといえるでしょう。
禁煙へのご褒美を決める際の注意点として、あまり長い期間で決めてしまうとその前に挫折してしまう可能性があります。まずは3日間禁煙できたら自分の好きな食べ物を食べに行く、欲しかった雑貨を買うなど簡単な事にしておいた方が良いでしょう。その後も1週間、10日目などと小刻みにご褒美の日付を決め、禁煙の励みにしていくことがお勧めです。
いつも購入していたタバコ代を貯めていき、禁煙のご褒美代の足しにするのも良いでしょう。自分ではなかなか決められなかったり、ご褒美と言ってもピンと来ない人には友人や家族に協力して貰いましょう。
一緒にレストランなどの外食に付き合って貰ったり、週末のレジャーへ行くなど、禁煙の日数に応じてプランをたてて貰うなどすれば、やる気も違ってくるでしょう。家族の協力が得られればもっと禁煙の成功に近づく事が出来、毎日の夕食のメニューやちょっとした部屋の模様替えなど、気分転換も出来るのでお勧めです。
禁煙は楽しい物ではありませんので、少しでも気分が変わるように工夫をし、完全に止められた時には、がんばった自分にご褒美を用意するようにしましょう。
まとめ
意志が弱いから禁煙が出来ないんだと決めつけてしまうのは間違いで、「ニコチン依存症」という名の病気だと言うことを認識する事が大切です。自分はニコチン依存症なんかではなく、禁煙しようと思えば出来ると認めない人も居ますが、毎日吸うタバコなので、薬物依存に加え心理的依存もあるのです。
禁煙をし、24時間以内に不快または抑うつ的な気分を感じたり、集中した作業が出来ない、落ち着きが無くなる、不安を感じるなどの症状が出たら、ニコチン依存症と言えます。禁煙したことによって感情のコントロールが上手く行かない、眠れないなどの症状もニコチン依存症だと思った方が良いでしょう。
タバコは薬物とは違うため、ニコチン依存症だと認めたくないというのも分かりますが、本当に喫煙を望むならば、自分が依存症かを調べることが大事な1歩となっています。