猫の気持ち!猫は人のことをどう思っているのか?

猫は人間のことをどう思っているのでしょうか?
猫と暮らしていると「何をしたいの?」と思うことが、ちょくちょくありますね。
猫の気持ちを知りたいという方はぜひ参考にしてください。
猫はどこまで飼い主のことを思っているのか?
大抵の猫は、名前を呼ぶと耳を動かしたり、しっぽを振るなどの行動で答えてくれます。
ところが、なかには呼びかけにも全く反応しない猫もいますね。
犬は反応して飼い主の目を見たりしますが、猫はどこまで飼い主のことを認識しているのか疑問になります。
そんな猫の反応を調べるために順化脱順化法という調査を行った研究機関があります。
順化脱順化法とは、飼い主の声と他人の声のサンプルを聞かせて対象の反応を見る方法で、
赤ちゃんや動物など言語による反応が解りづらい時に用いる調査方法です。
その結果、猫は飼い主の声を聴き分けていることが解ったのです。
ところが、飼い主の声を聞き分けて、耳を動かしたり、しっぽを振るなどの反応はしても、
ニャーと鳴くような明確な返事はほとんどしないことも解りました。
これこそが猫はツンデレと言われる所以なのでしょうが、これは何故なのでしょうか?
実はこれには人間と猫の昔からの関わり合いが原因と考えられています。
そもそも猫は群れをつくらず単独行動する動物で、人間とも一定の距離を置いて関係性を保ってきました。
人間もネズミを駆除するために猫を飼っていたりと、単に”可愛いから”などの理由で猫を飼うことはありませんでした。
猫がツンデレ行動をとるのは、その頃の野生が残っているからと考えられています。
ところが最近は猫と人間の関係も変わってきているようです。
猫同志は決して鳴くコミュニケーションを取ることはないようですが、
人間に対して鳴くようなった猫が増えてきているのです。
もしかすると猫が人間とコミュニケーションを取ろうと努力しているのかもしれませんね。
猫との触れ合いで脳が活性化!猫を飼うと健康になる?
最近の研究ではヒトが猫と触れ合うことで、脳に大きな変化があることが解ってきました。
猫との触れ合いで脳内の酸素化ヘモグロビンの量が増え、脳の活動が活発化しているというのです。
しかも、犬と触れ合った時よりも猫と触れ合ったときのほうが2倍近い活発化が確認されてるようです。
さらに、猫が人間の命令を聞いた場合と聞かなかった場合を比較すると、
命令を聞かないときのほうがより活発化するようでです。
言うことを聞かないときは、どうやったら言うことを聞くようになるのか考えますね。
これこそが非言語コミュニケーションであり、その方がより脳が活性化するということのようです。
猫とのコミュニケーションは脳の活性化と同時に癒しの効果もありそうです。
研究者のなかには猫のゴロゴロ音とイルカの鳴き声(クリックス音)のリズムは非常に似ているという人もいます。
イギリスの研究機関では、うつ病の患者さんがイルカに触れるとうつ病が緩和するという研究結果を発表していますが、これはイルカのクリックス音が影響していると言われているのです。
もしかすると、猫のゴロゴロ音が人間の癒し効果に影響しているのかもしれませんね。
また、猫を飼うことが人間の健康につながるという論文がアメリカのミネソタ州脳卒中研究所から発表されています。
これは35歳から70歳までの猫を飼ったことがある人と飼ったことのない人を13年に渡って調べた研究で、
非常に有名な研究なのでご存知の方も多いと思います。
その結果、年齢や高血圧、喫煙の有無、コレステロールなど心臓や血管のリスク値も含めて総合的に調べたところ
猫を飼っている人は心筋梗塞などで亡くなる確率が40%も低いことが解ったのです。
心臓の具合の悪い人はストレスが非常に問題になるのですが、
猫がストレスを和らげてくれるのが一番の大きな要因ではないかと考えられるようです。
ヒトの心臓病の研究者もこの結果を認めているそうです。
猫を飼うと脳が活性化し健康になれるなんて聞いたら、これから猫を見る目が変わってしまいそうですね。
人間が猫にしてあげられることは?
猫と長く暮らしていると、どうしても気になることがあります。それは猫の寿命です。
一般的に猫の寿命は15~20年と言われていますが、
猫の年齢を人間に例えると猫の3歳がヒトの約28歳、6歳が約40歳、10歳が約56歳になるそうです。
少しでも長く猫と暮らせるように人間がネコにしてあげられることはないのでしょうか?
猫の死因で多いのが腎不全と言われており、高齢猫の約30%が腎臓疾患になると言われています。
慢性腎疾患というのは長い間、ネコ特有の病気で仕方がないとことだと思われてきたのですが、
2012年に香港の研究グループが猫の腎臓疾患の原因がネコモルビリウイルスと呼ばれるウイルスである可能性が高いと発表しました。
今では日本でもネコモルビリウイルスの研究がおこなわれています。
近い将来、抗ウイルス薬ができればウイルスが原因の腎不全の高齢猫が助かる可能性があるのです。
1日も早く抗ウイルス薬ができることを期待してしまいます。
また、長寿のためには毎日の食事も非常に大切です。
うちの5歳になる猫はワクチン接種の際に獣医さんから肥満に気を付けるように指摘され、ダイエットフードに切り替えました。
低カロリーで高たんぱくなキャットフードが良いと言われ、
最初は動物病院からすすめられたロイヤルカナンのダイエットフードにしました。
キャットフードを変えてから食いつきが良いのに少しほっそりしてきて、気になっていた2重あごもすっきりしました。
毛並みも以前に比べて良くなってきたので、少し若返ったように感じます。
毎日の食事って本当に大切なんだと実感しました。
まとめ
猫の気持ちは、なかなか解らないものですが、
少しでも愛猫が長生きしてくれるように、猫にしてあげられることもたくさんあります。
いつまでも元気な姿を見せてほしいですね!