あなたは大丈夫??自分でできる高脂血症チェック

高脂血症と言う病気をご存知でしょうか?
高脂血症や糖尿病、肥満や高血圧などは
メタボリックシンドロームの原因となることが知られており、
メタボ検診も受けなければいけないということになったので、
これらの病気に対する認識はグンと上がっているでしょう。
高脂血症を簡単に言うと、
血液中に余分な脂肪が含まれる量が異常に多い状態のことをいい、
2000万人以上の人が罹っていると言われるほど身近な病気です。
血液中の脂質のコレステロール(LDL,HDL)、
中性脂肪やリン脂質の内のどれかが
基準値を上回る高い数値を示していれば、
高脂血症という病名が付けられることになります。
自分でできる高脂血症チェックをご紹介します。
高脂血症の種類
高脂血症は自覚症状が出にくい病気ですが、
検診で引っかかっても自覚症状もないからと放っておくと、
さまざまな合併症を引き起こし、
心筋梗塞や動脈硬化などの発症のリスクも高まります。
死亡の原因ともなる心筋梗塞や脳梗塞、動脈硬化を引き起こす
高脂血症の治療として最も有効なものは、食事療法になります。
高脂血症という病気にはいくつかの種類があり、
12時間以上食事を摂らずに血液検査を行なうことで判別することができます。
血中の総コレステロール、
LDLコレステロール(悪玉コレステトール)、
HDLコレステロール(善玉コレステロール)、
中性脂肪を測定し、
それらの血清脂質の数値を見て
どのタイプの高脂血症であるのかを診断します。
総コレステロールが220mg/dl以上、
LDLコレステロールが140mg/dl以上の場合は、
高脂血症の中でも高コレステロール血症と呼ばれます。
その他の高脂血症として、
血清トリグリセライド値が150mg/dl以上のものを高トリグリセライド血症、
HDLコレステロールが40mg/dl未満のものを低HDL血症といいます。
高脂血症の種類によって食事療法の行ない方が変わってきますが、
中性脂肪を増やす元となる糖質の摂取を控えたり、
コレステロールの多い食事を控えたり、
運動を行なうことは3つの高脂血症の治療法として共通しています。
自分でできる高脂血症度チェック
高脂血症はなかなか自覚症状が出ず、
気づくことが難しい病気です。
しかし、高脂血症は放っておくと心筋梗塞、動脈硬化などの
怖い病気を引き起こすので、セルフチェックが大切になります。
高脂血症は、病院で採血を受けることで
簡単に診断をつけることができますが、
自覚症状がでにくい病気と言うこともあり
病院に行く頃には病気が進んでしまっているということも少なくありません。
そうならないためにも、
高脂血症ではないかどうか自分でチェックすることが必要です。
まず、高脂血症になりやすい生活をしているかどうか、
自分の食生活をチェックしてみるとよく、油物を多く食べていないか、
魚や野菜を食べず肉料理を多く好んで食べていないか、
甘いものをよく食べ、お酒をよく飲んでいないかなどを見直してみることで、
自分が高脂血症予備軍であるかどうかを判断することができます。
また、体がだるい、空腹時に冷や汗が出る、アキレス腱が盛り上がってきた、
ついつい食べ過ぎてしまう
、歩くよりも車を利用することが多い、
黒目のふちが白くなったなどの症状に数多く思い当たる人は
高脂血症の危険度が高い状態であると言えます。
症状が出てから気がつくのではなく、
日常の生活習慣を見直しチェックすることで、
高脂血症が軽い段階で気づくことができれば、
血液中の総コレステロール値をコントロールして
すぐに改善していくことができます。
簡単にできる高脂血症のための食事
高脂血症の予防や治療には食事療法が有効で、
意識的に野菜を多く摂り、
肉類よりも魚類を選ぶように食生活を心がけると
高脂血症の症状が改善されていきます。
しかし、高脂血症に食事療法が良いと分かっていても
面倒なメニューでは続けることができません。
そこで、高脂血症に良くて、
しかも簡単にできる食事メニューを紹介しましょう。
まずは「トロロのオムレツ」で、
高脂血症の人にとっては卵は控えたい食材ですが、
長いもをすりおろして使うことで卵の量を控えて、
やわらかくてふんわりとした出来上がりのオムレツが作れます。
高脂血症の人のためのトロロオムレツの材料として、
卵4個、長いも200g、塩小1/2、こしょう少々、サラダ油小4、ケチャップ大4、付け合せにキュウリやパセリなど(4人分)で作ることができます。
作り方は通常のオムレツと同じように、
卵を割りほぐした中に長いもをすりおろし、
塩コショウで味をつけてフライパンで焼くだけで、
一人分166キロカロリーとカロリー控えめになり、
高脂血症の人にも安心のメニューになっています。
簡単にできる高脂血症の人用のメニューとしては、
鶏肉を使う際にはモモ肉よりは胸肉やササミなどを使うことで
脂質やカロリーを減らすことができます。
高脂血症の運動療法
血液中に通常の数値よりも異常に多い量の脂肪分を含む状態のことを高脂血症と言います。
高脂血症で血液中に多く存在する脂肪分とは、
トリグリセライド(中性脂肪)とコレステロールのことで、
誰の体の中にも存在している物質なのですが、
これらが増えすぎて体内でバランスを崩してしまうと
動脈硬化などの病気が進行してしまうことになります。
高脂血症はまず食事療法での治療を行ないますが、
それに併用して運動療法を行なうことでより早く症状が改善されていくようです。
しかし、高脂血症には運動療法がいいからと言って、
いきなりハードな運動を始めたのでは継続して行なうことが難しくなります。
高脂血症の運動療法は、
短期間だけ一生懸命行なっても意味はなく、
食事による治療とともに長期に渡って続けなければ効果がありません。
高脂血症予防、治療のための運動は無理せず
長続きするものを選ぶことが重要で、
主治医のアドバイスを受けながら
ウォーキングや水泳、ジョギングなどを始めるといいでしょう。
高脂血症の運動療法の運動量の目安は、
1週間のうちに少なくとも3回以上は行い、
1週間に行なう運動量のトータルが1000~1500キロカロリー程度になるようにしておくのがお勧めです。
まとめ
高脂血症になってしまうと、
ただ血液中の脂肪分が多くなるだけではなく、
血管の詰まりから動脈硬化を引き起こしたり、
生活習慣病を呼び寄せることになります。
高脂血症は、好き嫌いが多く偏った生活で、
運動もせず肥満気味で、
アルコールの摂取量も多い人がかかりやすい病気だと言われています。
もし、これらに当てはまる生活を長年続けているなら、
もしかするともう高脂血症になっているか、
高脂血症予備軍となっているかもしれません。
高脂血症だけにかかわらず、
健康であるためにはバランスよい食事、適度な運動、規則正しい生活を心がける必要があるでしょう。