薄毛や抜け毛には正しい方法から!育毛の基礎知識まとめ

育毛の為にまめにシャンプーをしたり、高価な育毛剤を使うなど、手を掛けたケアをしていても思うような効果が得られない事があります。…なぜ上手くいかないのでしょうか?
髪が少なくなる大きな原因は、頭皮の汚れであったり、合わないシャンプーなどの間違ったケア方法や、毛母細胞の栄養不足、薬の影響も考えられます。さらに遺伝的に薄毛になりやすい方もいるので、様々な要因が絡み合って発症しているとも言えるでしょう。
育毛の基礎知識をまとめましたので、ぜひ参考にして下さい。
Contents
育毛は正しい方法から
個々のケースにあった方法を的確に選んでおかなければ、育毛も意味が無いことになってしまうかもしれません。それから、きれいな髪は健康な毛母細胞から生まれます。
よって、髪にツヤを与えるエッセンスやヘアスプレーで得られる表面的なケアよりも、育毛剤やシャンプーなどで根本的に改善するのが大切な育毛方法となります。他にも、意外なことにサプリメントの摂り過ぎが影響していることも。
ファーストフードの食べすぎも良くなく、バランスの悪い食事が体内環境も悪くしてしまって、髪に必要な栄養が行き渡らずにパサ付いた状態になります。問題点について心当たりがあるようなら、正しい改善法を知ってから始めましょう。
育毛は正しい方法で行うのが重要で、今行っているやり方が間違ってないかしっかり確認します。
育毛とヘアサイクル
育毛はヘアサイクルにも注意しながら行うと効率がアップするようです。
ヘアサイクルとは髪周期とも言い換えられます。髪には、成長期・退行期・休止期を繰り返して生え変わっていきます。
成長期は毛母細胞や毛乳頭の活動が活性化してどんどん細胞分裂を行い、毛が生えて伸びていく時期で、育毛効果が一番感じられる頃でしょう。
退行期は毛乳頭が縮み始め、成長が止まって抜ける髪が増えます。
休止期は名の通り、活動を休止して、脱毛する時期ですが、もう次の髪の元になる毛包が頭皮の下で待っている状態です。
育毛にはヘアサイクルが正常に回るように、丁寧なケアを続けていくことが大切です。
頭皮の血行を良くして、毛母細胞に栄養が届きやすくなるタイプ、保湿効果があるものや、脱毛を促進する男性ホルモンの分泌を抑えるものなど、育毛剤も機能がたくさんありますから、ヘアサイクルの乱れに気をつけて、整えるようにしておきます。
ヘアサイクルが乱れ、細く短い毛にしか成長しなくなる軟毛化が起こると、毛根の成長も止まりしだいに発毛しにくくなり、成長期が短いままヘアサイクルが繰り返されます。
育毛シャンプーや育毛剤などで、太くてしっかりとした張りがある髪に育てる努力を始めましょう。
育毛とシャンプー
育毛において、シャンプーはとても大切です。頭皮を清潔に保つと育毛剤の効果が高まり、分泌された皮脂が毛穴に詰まることもなくなります。シャンプーも育毛ケア用のものが最適です。
サンプルなどを活用して自分に合う物を選びましょう。アミノ酸系、ベタイン系、石鹸がおすすめのシャンプーで、洗浄力が強すぎるタイプは汚れは落ちますが、一緒に頭皮の保護膜まで落としますから、注意が必要です。
育毛には毎日のシャンプーが良いとされます。髪が抜けるのを気にして、シャンプーの回数を控える方もいるようですが、健康な方でも髪は1日50本から100本程度抜けるのは普通です。強くこすったりするのでなければシャンプー中の脱毛は心配する事はありません。
それから、以前、大流行した朝シャンですが、実は脱毛の原因であることが分かっています。時間に余裕が無い朝ですから、シャンプーもつい簡単になってしまうようで、すすぎが不十分な場合が多く、地肌に洗剤成分が残って、かぶれや炎症を起こすこともあります。それから、朝シャンで頭皮の皮脂を必要な分まで洗い流してしまうと、ホコリや紫外線に直接さらされてしまうので、朝はお湯のみで洗うのが良いとされます。
育毛に良いシャンプーのポイントを学ぶと、一層効果が期待できるでしょう。
育毛に良いシャンプー法とは
育毛にはシャンプーがとても大切とされます。ですが、健やかな髪が生える為には正しいシャンプーを行うのが重要で、間違った方法では逆に頭皮にダメージを与えたり、脱毛が加速されてしまうといった事にも繋がります。
正しいシャンプー法をしっかり身に付ければ、育毛効果も上がるでしょう。
シャンプーは髪や頭皮の汚れをきちんと落として清潔を保つことが第一のポイントで、毎日洗髪するのが望ましいとされます。
ただ、1日1回にして、何度も洗うのはよくありません。頭皮はシャンプーをするごとに失われた皮脂を補給しようとしますが、一日に何度も洗うと、その分泌する機能を高めてしまい、次第に脂性になってしまうようです。
過剰な皮脂は脱毛の原因ですから、育毛にはマイナスです。それから、最近人気のシャンプーブラシも頭皮を痛める可能性があり、育毛の為には使わないほうが良く、指の腹を使ってやさしくマッサージするように洗います。
育毛にはすすぎも肝心です。シャンプー成分が残ることでも脱毛が促進されるようですから念入りにすすぎ、耳の周辺などの流しにくい場所にも注意します。そして、コンディショナーでアルカリになった頭皮を弱酸性に戻し、皮脂の分泌を抑えます。
育毛は正しいシャンプー法が成功の鍵となりますので、以上の点に注意して髪を洗いましょう。
育毛にはホホバオイル
育毛には頭皮クレンジングがとてもよい効果があることが分かっています。頭皮をクレンジングすると、皮脂がスッキリ落とせ、育毛シャンプーや育毛剤の効果をより大きいものにしてくれるでしょう。育毛環境をクレンジングで整えてみませんか。
クレンジングで良く使われるのがホホバオイルです。育毛シャンプーの前にホホバオイルで皮脂を落としておくと、外気に長くさらされて固くなってこびりついた余分な皮脂が浮き上がり、頑固な皮脂が流れ落とせます。同時に蒸しタオルを髪に巻で、お風呂の湯船に20分程度浸かると一層効果があります。
また、ホホバオイルはシャンプー後の地肌を保護する作用を持ちます。ホホバオイルと人間の皮脂は性質的に良く似ており、洗髪で落ちた皮脂を補給し、皮脂の分泌を調整してくれます。
ホホバオイルの使い方は、シャンプー前の20分前にオイルを少し手の平に落とし、薄毛の部分など、気になる場所を中心にやさしくなじませる様にマッサージしていきますが、その際、絞るようにマッサージすると、毛穴から汚れがしっかり出せます。その後、育毛シャンプーで洗い、育毛剤をつけて浸透させ、更にオイルを垂らしたお湯を頭皮にかけると頭皮の保湿に役立つでしょう。
育毛にはブラッシングが効果的
育毛にはブラッシングが良いとされます。ブラッシングすると、髪の絡みをほどきながら髪についたホコリや頭皮に付いた汚れやフケを浮かし、払い落としてくれます。
シャンプー前にブラッシングすると一層効果的で、育毛シャンプーの効果も更にサポートしてくれます。また、頭皮は皮脂があることで潤いが保てますが、ブラッシングするとその皮脂が髪全体に行き渡り、つやのあるキレイな髪へと変わるでしょう。
ゆっくりと無理なく、丁寧に行い、ブラシの素材はソフトなものが髪への当たりも柔らかくおすすめで、ブラシの先が球状になっていると頭皮に当たっても痛くありません。
ただ、ブラッシングは血行促進の為に行うべきではありません。誤解を持つ方も多いのですが、ブラッシングによって血行促進をする事は、育毛の方法として間違っています。育毛のためにと、頭皮をブラッシングしていることはありませんか。
頭皮マッサージ代わりに習慣になっている場合もあるでしょう。続けると頭皮を痛めてしまったり、マッサージの刺激から頭を守ろうとして頭皮を固くさせ、髪が生えにくい状態になってしまう事もあります。よって、育毛のためにはブラッシングの際はブラシの先が頭皮に当たらないよう、浮かし気味に動かすのがポイントなのです。
育毛に良い食事をしましょう
育毛に良い献立を紹介します。普段の食事から髪に良い栄養を取り込めば、育毛と美しい髪が同時に手に入れられるのではないでしょうか。
髪に欠かせない栄養素といえば、良質なタンパク質とミネラル類です。更に、たっぷりな野菜も必要ですね。
そこで、あっさりしてヘルシーな鍋料理はいかがでしょうか。ミネラル豊富な魚介類に植物性タンパク質の代表・豆腐、そして鍋にすると野菜もたくさん摂れるので、育毛の為の栄養満点で、しかも美味しい食事が楽しめます。鍋のスープに豆乳を入れてもいいですし、すりゴマを入れてみるのも、頭皮の毛母細胞を活発にさせるビタミンEが摂れるおすすめのアイディアです。
夏場の暑い時期には、見た目にも涼しげなそうめんをサラダ仕立てで食べてみませんか。茹でたエビや豚肉、わかめなどの海草に、ビタミンEをより効果的にするビタミンCが含まれるブロッコリー、トマトを加えれば、彩り美しい一品となります。
育毛に注目したジュースも好評のようです。豆乳はホルモンバランスを整える作用があり、豆乳にきな粉を入れたり、黒ゴマペースト、蜂蜜を入れたものは髪に良いとして人気の高い健康ジュースです。
育毛に、健やかな髪に、これらのメニューを試してみてはどうでしょう。
育毛に効く栄養素
育毛の為には正しい食生活を送ることが大切です。栄養バランスが良く、ミネラル・ビタミンが豊富で、髪の主成分ケラチンの材料となるタンパク質を摂る事が重要とされます。
健康的な食生活を目指せば、おのずと育毛にも有効とされており、他にも油脂の摂り過ぎに注意が必要でしょう。
効果的な食品を挙げてみると、豆腐などの大豆製品、肉、乳製品、いわし、さば、緑黄色野菜、牡蠣、海草、海藻類、そして果物などもおすすめです。これらは美しい髪を作る成分でもありますが、育毛では地肌の健康を保ち、血流を良くするビタミンEが摂れるナッツや野菜類にも注目しましょう。
ビタミンEは毛細血管を広げる作用があって、毛が作られる毛母細胞に働きかけ、毛の根とも言える毛乳頭に栄養分を与え、健康な毛が生えるサポートをしてくれます。きれいな髪を作る助けとなる栄養素ですから、積極的に食べるようにしましょう。
また、育毛するなら、ハリのある良好なコンディションの髪が生えてきて欲しいものですね。牡蠣やうなぎ、わかめなどに多く含まれる亜鉛はケラチン合成を左右する成分で、不足すると脆く、色の薄い髪が生えやすいようです。
育毛には髪に必要な栄養素がたっぷり補給できる食事が理想的なのです。
育毛に良い話題の成分
育毛の研究が進み、有効性の高い成分が配合された育毛剤や、効果のある食品が話題となっています。
最近人気があるものを挙げてみると、ナツシロギク(フィーバーフュー)という植物に含まれるパルテノライドに育毛効果があることが判明し、サプリメントなどに加工されています。
それから、男性ホルモンが過剰に増えるのを防ぐ働きがあるノコギリヤシも、育毛に効くとして知られます。デヒドロテストステロンという悪玉男性ホルモンを押さえ抑止し、男性の尿機能をサポートする成分として人気がありましたが、育毛効果が認められ、男性から好評のようです。
必須アミノ酸のリジンも効果があります。育毛には良質なタンパク質が重要で、リジンはタンパク質を合成する際に必要な成分であり、ハリのある美しい髪を作り上げてくれるでしょう。
フラバンジェノールも期待できる成分とされ、ポリフェノールですから高い坑酸化作用があり、血液をサラサラの状態にして毛根に栄養をスムースに運びます。育毛に必要なビタミンEと一緒に摂ると、更に効果が高まるおすすめの成分です。
他にも、リコピンやオトギリソウエキスなどが育毛に良いと高い評判があるようです。ケア用品や育毛剤などは次々と新しい物が登場していますので、情報を調べてみてから探すと良いでしょう。
育毛にはイソフラボンとカプサイシン
育毛に良い栄養素や食品はいろいろと紹介されていますが、特に効果の高さで評価のあるものをご存知でしょうか。それはイソフラボンとカプサイシンだといわれています。
2004年、熊本大学より発表された研究報告によれば、イソフラボン75mg、カプサイシン6mgを毎日一緒に摂ると、80%の男性に良い効果が見られたとあります。育毛効果がなぜ表れたのかというと、毛母細胞に良い影響を与えるからのようです。
毛母細胞を活発化させるにはペプチドIGE-1と関係があり、イソフラボンとカプサイシンはこのペプチドIGE-1を増やして、育毛を促進することが分かっています。
イソフラボンは美容にも有効とされる大豆に含まれ、美肌や更年期障害の悩みを改善する成分で、健康食品やサプリメントは高い人気を誇っています。それからカプサイシンですが、唐辛子の辛味成分として知られており、脂肪の燃焼効果があるとしてダイエットにも活用されています。
そこで、育毛に効く二つの成分が摂取できる食事考えてみると手軽に摂れて良いでしょう。例えば豆腐のお味噌汁に薬味として唐辛子を少々振りかけたり、辛さが美味しい麻婆豆腐にしてみても。
育毛の為に、イソフラボンとカプサイシンを効果的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
都市伝説のような方法や自己流の育毛はかえって、髪へのダメージが大きくなることもあります。
育毛には正しい知識を持って取り組むことが大切です。