2代目カローラフィールダーと3代目ウイングロード!中古コンパクトワゴンという選択はどうなの?

中古コンパクトワゴンで人気を2分にするのが
トヨタ・カローラフィールダー(2代目)と日産・ウイングロード(3代目)です。
5ナンバーサイズのボディに1500ccという経済的なエンジンを搭載し、
運転しやすく十分ならラゲッジスペースを確保する。
なおかつスタイリッシュで信頼のおけるメーカー。
この条件を満たす車となると
カローラフィールダーとウイングロードの2車を除いては考えられないのですね。
このサイトではライバル車関係となる2車の特徴を比較してみました。
ぜひ参考にしてみて下さい。
Contents
コンパクトワゴン対決
価格が手頃で人が乗れて荷物も載せられる、
という非常に合理的なパッケージを持つ中古コンパクトワゴンは、
ビジネスユースとしての使い方から、
アウトドアレジャーを楽しむ若者に人気が高いジャンルですね。
また最近ではファミリーカーとして
コンパクトワゴンを所有するユーザーも増えてきています。
そんな中古コンパクトワゴンのなかで人気を2分にしているが
トヨタカローラフィールダーと日産ウィングロードです。
どちらも5ナンバーサイズ枠におさまるボディサイズに
1.5リッターという排気量をラインアップし、
経済性と使い勝手をアピールしているのが特徴です。
実際に両車とも1.5リッターモデルの人気が高いということですが、
やはり経済性と使い勝手が絶対条件になっているようです。
またコンパクトワゴンのなかで最も販売台数を伸ばしているのは
カローラフィールダーですが、
アンケート調査などから人気があるのは
ウイングロードという結果が出ているようです!
これはまさに日本が世界に誇る
2大自動車メーカー“トヨタ”と“日産”の社運をかけた対決でもありますね!
2代目カローラフィールダー
過去にはカロバンの愛称で人気のあった
カローラバン(カローラワゴン)の後継モデルがカローラフィールダーです。
カローラ自体が日本を代表する戦略車であり、
それも10代目となるだけにトヨタの力の入れ方が違います。
シャーシは先代を流用して5ナンバーサイズを維持し、
ヨーロッパ車のような洗練したスタイルを実現しています。
これといった不満が少なく完成度は高いといえるでしょう。
エンジンは1.5リッターと1.8リッターの2本立て。
1.8リッターモデルは最新のデュアルVVT-iを採用する新開発ユニット。
経済性とパワーを高いレベルで両立させているのが特徴です。
さらにミッションは一部に5MTが用意される以外は、
すべてスーパーCVT-iと呼ばれる
トヨタ最新のATミッションを採用している点に注目。
坂道を感知したり、さらにナビデータとリンクしたりと、
じつに緻密な制御を行なうのが特徴です。
ワゴンとして広いスペースを確保しているだけでなく、
レバーを引くだけでリヤシートの座面まで跳ね上がる
「ワンタッチ格納リヤシート」を世界初で採用しています。
3代目ウイングロード
もともと人気と伝統のあった
サニー・カリフォルニアの進化系がウイングロード。
現行車はウイングロードの名称に変わってからの2代目となります。
流星の残像をイメージしたというラインをベースに、
流麗なスタイルへと変身しました。
また最近の日産車の特徴である、
大胆なツリ目が一目でウイングロードであるとわかるほどの個性を強調しています。
現行車も今までどおり5ナンバーサイズを継続しており、
取り扱いのし易さを強調しています。
エンジンは1.5リッターと1.8リッターで、
1.5リッターに4速ATが用意されるほかは、すべてCVTとなります。
またコンパクトワゴンのキモとなるパッケージングでは、
フロントシートはフルリクライニングしつつ、
助手席がテーブルになったり、
またリヤシートもさらにシートスライド&リクライニング機構付きで、
さまざまなシーンに対応できるのがポイントです。
アウトドア好きな若者をターゲットとしているだけに、
ウォッシャブルタイプのラゲッジボードや
ラゲッジ後端がシートになるイージーラゲッジベンチなど、
さまざまなアイデア装備が充実です。
またこちらにもリモコンフォールディングシステムと呼ばれる
ワンタッチでリヤシートを畳める機能が付いて広いスペースを確保しています。
スペック比較
両者とも1.5リッターと1.8リッターの2本立てですが、
経済性の面から人気の高い1.5リッターモデルの
カタログスペックを比較してみましょう!
【カローラフィールダーが左側、ウイングロードが右側】
・ボディサイズ :4410×1695×1480 / 4440×1695×1505mm
・車両重量 :1210kg / 1220kg
・エンジンタイプ:直列4気筒DOHC / 直列4気筒DOHC
・総排気量 :1496cc / 1498cc
・最高出力 :110ps / 109ps
・最大トルク :14.3kg/4400rpm / 15.1kg/4400rpm
・ミッション :(両者とも)CVT
・燃費 :(両者とも)18.0km/L ※10.15モード
・サスペンション:(両者とも)マクファーソン・ストラット/トーションビーム
・ブレーキ :(両者とも)ベンチレーテッドディスク/ドラム
・税込価格 :185.85万円 / 169.26万円
カタログスペックでは、ほぼ互角というのが感想です。
新車の車両価格がウイングロードの方が15万円程度安いので、
あえて経済的な面で有利かなと思いますが…
走り・ハンドリング・スタイル比較
走り
走りには両者互角と考えて良いでしょう。
一部のウイングロードに設定してある4ATを除けば、
どれもCVTを採用してあり、その完成度も高いと言えます。
絶対的な動力性能は1.5リッターも1.8リッターも
さほど変わらないという印象があり、
やはり経済性の面から1.5リッターに人気があるというのがうなずけます。
ハンドリング
ハンドリングも両者ともスポーツモデルのように
キビキビしたもので特に不満はありません。
とくに尖ったとこともなくビギナーにも扱いやすい味付けがされています。
可もなく不可もなく、
平凡といえば平凡な乗り味ですが、
両者とも基本に忠実につくられているという感じがします。
スタイリング
スタイルは好き嫌いが分かれるところだと思いますが、
落ち着いた雰囲気のあるカローラフィールダーに対して、
若者にアピールする個性的なデザイン(とくにツリ目など)のウイングロードというイメージがあります。
販売台数では圧倒的にフィールダーが強いのですが、
人気ではウイングロードが高いということを考えると、
ウイングロードのデザインの方が全体的の支持率が高いということではないでしょうか?
パッケージ・ラゲッジ比較
パッケージング
パッケージングに関してはフィールダーが
先代のシャーシを流用していることに対し、
ウイングロードはティーダとの共有シャーシを利用し
成人男性がきっちり4名乗れるスペースを確保しています。
室内長の違いに反映されています。
両者とも十分な空間を確保していますが、
後部座席の足元の広さを比較すると
ウイングロードの方が多少使い勝手が良いといえます。
ラゲッジ
コンパクトワゴンのキモとなるのがラゲッジスペースの広さ、
使い勝手になると思います。
フィールダーの武器は世界初という
ワンタッチ格納式リヤシートを備えている点です。
使い勝手はまずまず、ラゲッジスペースの容量もそこそこあり、
不満のないものといえるでしょう。
対するウイングロードはワンタッチで後席を畳めることができ、
洗えるラゲッジボードとアンダーボックスは
アウトドア好きのユーザーには魅力的な装備です。
両車とも凝ったラゲッジスペースのアレンジメントを採用していますが、
絶対的なスペースは、ほぼ互角であると言えるのではないでしょうか?
まとめ
カローラフィールダーの平均点は飛びぬけて高いといえるでしょう。
とくに弱点が見当たらないのが印象です。
また、量販の要となる1.5リッターモデルの出来がいいのも魅力。
ワゴンとしての使い勝手に十分に配慮して作られたクルマだと思います。
ワンタッチ格納式リヤシートは世界初ということにこだわり過ぎの印象があるが、
それでも使い勝手に貢献しており、とくに不満は感じないと思います。
対するウイングロードはキャビンとラゲッジルームはクラス最大級で、
楽しく使えるアイデア装備も多い。
ワゴンとしての使い勝手はカローラフィールダーに勝るとも劣らないし、
走りの実力も互角だと思います。
1.5リッターモデルも実力派です。
ただし、若者を強く意識したデザインは好き嫌いが分かれる部分でもあります。
両車に点数をつけるとなると、ほとんど互角です。
あとはユーザーの好き嫌いの部分だけだと思います。
販売台数を見ると好調なセールスを続けるカローラフィールダーに対し、
販売数で伸び悩むウイングロードという結果が出ています。
これはトヨタVS日産という、
メーカーへの信頼や販売力の差が両車の明暗を分けているのではないでしょうか?