水虫を予防するには?日常生活に潜む水虫の感染源!

水虫は一度かかってしまうと、治療にはかなりの手間がかかります。
水虫を予防するには、日常生活に潜む水虫の感染源をシャットアウトすることが肝心です。
今回は水虫を効果的に予防する方法をご紹介したいと思います。
水虫を予防する
水虫を起こす原因となる白癬菌は高温多湿の場所を好み、湿度の高い場所では長く生存することができる強い菌だといわれています。
しかし、水虫を起こす白癬菌が足などに付着したからといってすぐに水虫を発症するわけではないため予防することが可能です。
水虫の菌が肌についてから定着するまでには1~2日かかるため、毎日きちんとお風呂に入るなどこまめに洗い、清潔にしておけば水虫はそんなに簡単にかかるものではありません。
水虫にかからないためにできることとして、靴を履いて蒸れやすい足は毎日、指の間まで丁寧にしっかりと洗いましょう。また、水虫にならないためにはできるだけ足は空気に触れさせて乾燥させておくほうがいいため、蒸れやすい夏の時期には靴やパンプスよりも素足で履けるサンダルなどを履くほうがいいでしょう。
さらには、家で使っているお風呂場のバスマットなどは湿気て水虫の菌が増殖しやすい場所なので、こまめに洗い、よく乾燥させておきましょう。
これらのことを実践しておくだけで、かなり水虫にかかってしまうリスクを軽減することができます。
水虫の感染源
水虫を起こす原因の白癬菌は、日常過ごしているいろいろな場所に存在しています。
足水虫にかかっている人が裸足で歩くと白癬菌をばら撒いてきてしまいます。そのため、家に足水虫にかかっている人がいる場合には、いたるところが水虫の感染源になっています。
家の中で特に水虫菌を受け取る可能性の高い場所はお風呂場のバスマットやトイレのスリッパなどでしょう。また、足水虫にかかっている人と同じ靴やサンダル、スリッパなども水虫の感染源となりうるので、履物の共有はしないほうがいいでしょう。
それと同じように靴下にも白癬菌が付着している可能性が高いため、水虫をもらわないために共有は避けましょう。
その他、公共の施設であるプールや銭湯など多くの人が裸足で歩く場所にも水虫を起こす白癬菌がたくさん存在しているので気をつけましょう。
何よりも、家族の中に足水虫に感染している人がいるとその人自身が動く感染源となってしまうので、大切な家族に水虫をうつしてしまうことがないようにきちんとした治療を受けるようにしましょう。
水虫にかかっている家族のいる人は、常に白癬菌がある中で生活をしているということなので毎日、足を清潔に保つように心がけましょう
水虫の種類
水虫と一口に言っても、足にできる足水虫、爪にできる爪水虫、股にできるインキンタムシ(股白癬)、頭にできるシラクモ(頭白癬)、体にできるゼニタムシ(体白癬)、手にできる手白癬などがあります。
どれも同じ白癬菌というカビの一種によって発症する水虫ですが、発生する場所により違った名前で呼ばれています。
白癬菌に触れやすく、靴を履くことで蒸れて菌が増殖して水虫を発症しやすい足以外にできる水虫は、足の水虫の菌が広がって発症することが多いようです。
それ以外に犬や猫から白癬菌が感染して頭白癬や体白癬などの水虫になってしまうこともあるようです。
また、足にできる水虫のタイプにも4つの種類があります。足の指の間にできて、はじめは赤くなり次第に白くふやけて皮がめくれてジクジクするタイプの水虫を趾間型といい、むずむずとしたかゆみを伴うことが多いのが特徴です。
足の裏に水泡ができて強いかゆみを伴う水虫を小水疱型といい、2~3㎜程度の水泡ができるのが特徴です。
その他、かゆみなどの自覚症状などはないものの、足の裏や踵の部分の角質が厚くなり皮がざらざらになって剥けてしまう水虫を角質増殖型といいます。
このようにいろいろな場所にできて、いろいろな症状が出る水虫ですが、中には偽の水虫(水虫と同じような症状の出る皮膚炎)などもあるので、もしかして水虫かもと思ったら一度受診してみましょう。
水虫の治療薬と塗り方
水虫の治療薬としてよく使われるものに塗り薬があります。
水虫の塗り薬には軟膏やクリーム、液体などがあり水虫のタイプや症状、部位などにあわせて処方されます。これらの水虫の外用薬はどれも白癬菌に対して抗菌作用を持ち、水虫の治療に効果をあげています。
水虫の治療に使われるクリームタイプの外用薬は、多少べたつくということもありますが、皮膚への浸透力が強いというメリットがあり、どのタイプの水虫にも使用することができます。
軟膏タイプの水虫治療薬は、クリームよりも強いべたつきがありますが、低刺激なので傷になって痛みのある水虫にも使えるというメリットがあります。
液体タイプの水虫治療薬は、アルコールを含んでいるため乾きが早くさらりとした使用感ですが、刺激が強いため悪化した水虫には使うことができません。
どのタイプの水虫薬も、お風呂に入って足を清潔にした後に水気をよく拭きとって塗る方が薬の浸透がよくなり効果的です。また、患部だけに塗るのではなく、水虫の症状の出ているところよりも広めに塗り、指間部も丁寧に塗るようにしましょう。
水虫の治療薬は自覚症状がなくなってからも最低1~2ヶ月は塗り続ける必要があります。もう良くなったからと勝手にやめてしまうと水虫が再発してしまい元の木阿弥になってしまいます。
水虫と洗濯物
水虫という病気にはあまりいいイメージはなく、できればかかりたくない病気であるといえるでしょう。
しかし、家族の中に水虫に感染している人がいると、家のあちらこちらに白癬菌が付着していると考えて間違いありません。水虫の人が使ったスリッパや靴などを共有することや水虫の人の使った爪切りをそのまま使うことは、水虫がうつる可能性が高くなると言われています。
白癬菌が付着するとすぐに水虫になるわけではありませんが、水虫に感染している人と一緒に生活しているということは、水虫になるリスクは高いと言えそうです。
このように、水虫にかかっている人と一緒にいると感染のリスクが高いと言われると、洗濯物なども別々にしたほうがいいのではないかと思われがちですが、実は洗濯物は一緒に洗っても問題はないようです。なぜならば、水虫の菌は洗濯をすることで洗い流されてしまうため、一緒に洗っても白癬菌が残り水虫を起こすということはないからです。
水虫の人のものも一緒に洗濯して、天日干しや乾燥機でしっかりと乾かせば何の問題もないでしょう。
水虫だということで、なんでもなるべく別々にしたいような気にもなりますが、正しい知識を持っていれば過度に敬遠しなくても水虫に感染することはないようです。
まとめ
一度かかってしまうと、水虫は本当にやっかいな疾患です。
なかなか治りにくいものなので、生活習慣にも注意を払い、足の健康を守りましょう。