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床ずれを予防するために家族が注意すべきポイントは?

 2017/06/04 健康ヘルス
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在宅介護を受けている人のうち、
床ずれを患う人が全国で約12万人と推計されているそうです。

床ずれは、寝たきりで腰骨やかかと、ひじ、肩の骨周辺の皮膚や筋肉に、
体圧がかかるなどして血流が妨げられ、皮膚がただれて組織が壊死(えし)してしまう状態のことです。

重症な床ずれは、皮膚に直径十数センチの穴があくこともあり、
感染を招いて敗血症など生命に危険が及ぶ恐れもあるのです。

現在、在宅介護を受けている人の6%が床ずれを患い、
全国で少なくとも12万人の床ずれ患者がいると推計されるそうなのです。

一度、床ずれが発症してしまうと、
介護を受ける側も辛いばかりか、介護をする側の負担が大きくなってしまいます。

床ずれの治療を受けないように、
床ずれ防止のための毎日の予防が何よりも大切になってくるです。

床ずれ予防に関する情報を紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。

床ずれの症状

床ずれは年齢には関係なく、
寝たきりの人や車いすが手放せない人、
自分では体の向きや位置を変えられない人なら誰にでもできます。

しかし高齢者は、他の年代よりも床ずれが出来やすくなっています。

また、床ずれは体のどの部分にもできることがありますが、
できやすいのは腰から下です。

骨が盛り上がっていて皮膚の上から触れやすい部分、
たとえば腰、かかと、ひじ、尻などは、圧迫がかかりやすいため床ずれができやすい場所になります。

床ずれは、ほとんどの場合、痛みとかゆみを伴います。

しかし、感覚が鈍くなっている人は、
重症で深い床ずれができても痛みを感じない場合もあるそうです。

床ずれは、皮膚が損傷を受けている症状によって4段階に分類されています。

具体的には、皮膚が赤くなり炎症を起こしているステージⅠから、
筋肉・脂肪・骨まで損傷が及んでいるステージⅣまであります。

  • ステージⅠ…赤くなる。この時期に予防できる。
  • ステージⅡ…浅い床ずれ。真皮にいたる。
  • ステージⅢ…深い床ずれ。皮下組織にいたる。
  • ステージⅣ…最も深い床ずれ。骨・筋組織にいたる。

感染症にかかると浅い床ずれでも治りが遅くなり、
深い床ずれの場合は命にかかわります。

骨まで達する床ずれは骨髄炎を起こしているので、
抗生物質による治療を何週間も行う必要があります。

最も重い床ずれでは、感染が血液にまで広がる敗血症を引き起こす危険性があるのです。

床ずれの予防策

床ずれ防止のための予防策を取ることが何よりも重要になってきます。

介護ヘルパーや家族など、ケアにあたる立場の人が、
細心の注意を払うことで、ほとんどの床ずれは防止できます。

寝たきりの人や車いす生活の人の皮膚を毎日ていねいに調べることで、
皮膚が赤くなっていたり色が変わっている床ずれの早期段階(ステージⅠ)といえる変化を発見できます。

皮膚がそのような状態になっていたら、
体の位置や向きを変える必要があり、
皮膚の色が変化している部分は
正常な色に戻るまでは圧迫されない姿勢にしておく必要があるというサインです。

皮膚の血流を保つには姿勢を変えることが必要なので、
必要以上の安静状態は避けるべきですし、「体位変換」が大切です。

自分で体を動かすことができない人の場合は、
2時間ごと、可能ならもっと頻繁な体位変換の必要があります。

また、皮膚が湿っていると床ずれができるリスクが高まるので、
常に清潔で乾いた状態を保つようにします。

乾いた皮膚は寝具や布にくっつきにくいので、引っぱられにくくなります。

かかとやひじのように骨ばった部分は、
スポンジ状の被覆材を使って骨が突出している部位を保護することも効果があります。

車いす生活の人や寝たきりの人のために、
圧力やズレ力を吸収するウレタン製の体圧分散マットレス、ベッド、座布団、クッションなども予防に効果があります。

軽い床ずれならマットレスの圧力の調整だけで治っていくことがあるそうです。

しかし、自力で体位変換をする意欲がある人の場合、
軟らかい高機能タイプはかえって動きづらくなる場合もあるので、
自立を阻害してしまうこともあります。

その場合は、やや硬めの体が動きやすいタイプを使うようにします。

どのようなマットレスやクッションが最も適しているかは、
医師や看護師に相談してみましょう。

ただし、これらの床ずれ用品を使っても圧迫を完全になくすことはできず、
あくまで患者の体位を頻繁に変えることの補助手段と認識しておきましょう。

家族が注意すべきポイント

床ずれは、皮膚や筋肉にかかる体の「圧力」と、
皮膚が引っ張られたりずれたりする「ズレ力」、骨の突出が複合して血流が妨げられ、
組織が死んでしまうことでできる。悪化すれば敗血症になる危険な病気です。

床ずれの予防には、床ずれを発生させる危険要因を正しくチェックし、
圧力やズレ力を軽減してあげることが必要になります。

それがないと、床ずれができた後も治療効果が上がりません。

以下に床ずれ予防のために家族が注意すべきポイントをまとめています。ぜひ参考にして下さい。

【床ずれ予防で家族が注意すべきポイント】

  1. 皮膚が赤くなっていたら、医師に相談。
  2. 赤くなった部分のマッサージは禁物。
  3. なるべく身体を動かすようにする。
  4. 少しでも歩行させると予防効果が高い。
  5. 栄養状態に気を配る。
  6. やせて骨ばった人は柔らかいマットレスを使用。
  7. 体を起こす時は、ずれないように注意。
  8. 寝たきりの人は、できるだけ体位変換。

床ずれにマッサージは厳禁で、体を移動させる時は引きずらず、
少しでも体を浮かせるようにするのが良いようです。

また、お年寄りの場合、皮膚がぬれていると摩擦に弱くなるので、
おむつは長時間ぬれたままにしないことです。

介護する人が一人で悩みを抱え込まないで、
かかりつけ医や訪問看護師、ケアマネジャーなど専門家に相談し、
助けをかりることも大切です。

床ずれの治療

床ずれの治療は予防よりもはるかに困難になります。

床ずれの治療を早め、新たな床ずれができるのを防止するために、
栄養状態を良好に保つことが大切です。

バランスが良い高タンパクの食事と、
ビタミン、ミネラルの含有量の高い栄養補助食品が勧められます。

ビタミンCや亜鉛のサプリメントは床ずれの治癒を早めるのに役立ちます。

初期段階(ステージⅠ)では、圧迫されなくなれば床ずれは自然に治ります。
マットレスの圧力を調整するだけ治っていく場合もあります。

家族ができる床ずれ治療法は、この段階までです。

皮膚が損傷を受けた場合(ステージⅡ~Ⅲ)は、早急に医師に相談して下さい。

一般的には滅菌シートや被覆材で覆う治療が行われますが、
深部まで皮膚が侵されたり、感染症にかかっている床ずれには、
更に専門的な治療法が必要になります。

もっとも深い床ずれ(ステージⅣ)は治療が困難な場合もあります。
場合によっては外科的な手術が必要です。

しかし、この手術はうまくいくとは限らず、
特に栄養状態が悪い高齢者の場合は成功させるのが難しくなります。

ラップ療法について

床ずれを早期に発見して治療するにはケアをする家族はもちろん、
医師、看護師、ヘルパーらが協力することが重要になっいてきます。

床ずれの民間治療方法に「ラップ療法」をというものがあります。
水道水で傷口を洗い、食品用ラップで患部を覆う方法です。

一般的な床ずれの治療は、傷口を湿った状態に保ち、
自然治癒を促すのが原則で、医療機関では滅菌シートや被覆材で覆う治療法が用いられるのです。

しかし、それぞれ1枚当たり¥700~¥1000円と高額なうえ、
保険適用期間が2週間しかなく、
その後は患者の自己負担になって費用がかさんでしまいます。

こうした背景もあり、安く十分に効果がある方法として、
食品用ラップを使用した通称「ラップ療法」が在宅医療の現場で注目されている。

研究が進み、最近では穴を開けたポリエチレンなどを使う方法もあるようのです。

ある患者に試みたところ、
患部がピンク色になり、回復の兆しが見えたという実例もあるそうです。

しかし、なかには、このラップ療法に否定的な医師もいます。
病院でも「ラップ療法は扱っていない」と言われることもあるそうです。

医師の理解不足や誤用から「傷口の感染を招いた」「床ずれが悪化した」などの実例もある。

床ずれの研究を進める学会でも、
このラップ治療は取り上げられておらず、普及しない要因となっているようです。

まとめ

床ずれの背景には、家庭で介護する家族の高齢化、
床ずれ治療の専門知識を持つ医療従事者の不足などの要因があるようです。

床ずれの予防のためには、こまめに体の向きを変える「体位変換」が必要と言われています。

しかし、在宅介護では介護する側も高齢だと、体位変換ができない場合も少なくなく、
介護ヘルパーが床ずれの治療法や防止法を学ぶ機会も乏しく、
床ずれの知識が少ないことも、床ずれ患者を増加させる原因になっているそうです。

床ずれは、寝たきり、栄養状態が悪いなどの人がなりやすく、
体圧を分散する床ずれ用品の使用、皮膚ケアや栄養管理などの専門的な治療が必要になるのですが、
診療科ごとに縦割りの医療体制の中で、
そうした知識を持つ専門医は育っていないのが現状だそうです。

つまり、在宅介護が必要になった場合は、
介護する家族が床ずれの知識を持ち、
床ずれの予防をすることが大切になってくるのです。

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